ポール・オースターと翻訳者

米国の作家、ポール・オースターが亡くなったとのこと。ご冥福をお祈りします。 ポール・オースターは一時夢中になって読んでいたものの、むしろ彼の作品を通じて翻訳者である柴田元幸の存在を知ったことの方が大きかった気がする。同時に、翻訳者に目星を付…

『〈人類の会話〉をデザインする』朱喜哲× 渡邉康太郎トークイベント

3月31日(日)、青山ブックセンターで開催された“『人類の会話のための哲学』刊行記念「〈人類の会話〉をデザインする」朱喜哲× 渡邉康太郎トークイベント”に出かけてきた。 朱喜哲著『人類の会話のための哲学』と渡邉康太郎著『コンテクストデザイン』 朱喜哲…

本を断捨離する

先日、「何だか最近、寝付きがあまり良くなくて」という話をしたら、相手の人は透視ができるらしく、一瞬で僕の部屋の間取りを見透かして、「あ、寝室の隅に中途半端な高さの棚があるでしょ。断捨離してそれ片付けないと。いまそれがあるから部屋の空気の流…

JIS配列か、US配列か。キーボードは悩ましい…

現在、オフィス(会社)ではUS配列(変則キー配列)、自宅ではデスクトップPC2台がJIS配列、ラップトップPCがJIS配列というキーボード環境でライティング作業を行っています。で、たまに話題になるJIS配列とUS配列では、日本人がタイピングしていてどちらが…

野麦峠へ

9月1日は野麦峠へ。何年も前からここを訪れようと思いながらもなかなかタイミングが合わず、やっと行くことができた。往路は東京自宅から関越道、上信越道、長野道を使って松本まで約260km、松本から野麦峠を経て伊那まで廻って約160km、復路は伊那から中央…

ニッチにはラップトップ

確かにラップトップは実作業には厳しいかな、と思いつつも、デスクワーク以外のニッチ時間をもう少しうまく使いこなそうと、デスクトップとは別に、この春にラップトップを購入しました。フラストレーションがたまらないよう、市販されている中でも高スペッ…

リオマラソン結果の日経記事より

『4月に世界歴代2位の2時間3分5秒を出したばかりで、マラソン7戦6勝のキプチョゲを、みんながマークした。そのキプチョゲがいつペースを上げるのだろうと、先頭集団の選手はずっと考え続けたはずだ。「いつだ」「いつだ」と考えすぎ、それが大きなス…

クラウドサービスとして、EvernoteとKindle

最近では、これがないとことが進まない、と思い始めているのがEvernoteとKindle、ですね。両方ともクラウドサービスで、Evernoteがフロー的な情報の扱いだとすれば、Kindleはストック的といえるだろうか。 Evernoteは、Word、Excel、PowerPointなんかで作っ…

Kindle Unlimited

Kindle Unlimitedに早速登録してみて数冊ダウンロード。本当に読みたい旬な本はやっぱり含まれていなかったし、逆につい先日有償で購入したKindle本がさっそくこちらに含まれていて少し悔しい思いをしたりしましたが、まあ、想定内というかそんなところでし…

ガマガエル(閲覧注意)

庭で草取りをしていたら、でかいガマがお出まし 笑 - toad [tóud]―n.1(1)ヒキガエル,ヒキ,ガマ(ガエル),イボガエル:ヒキガエル科 Bufo 属の両生類の総称;陸生または半陸生. cf. FROG¹ 1.(2)ヒキガエル(true toad,common toad)Bufo bufo:陸生で,跳ねる力弱く,…

Win10の使い心地

Windows10は、残念ながらすっかり鬼っ子になってしまっているが。まあ、OSとしての本来の実力より、Microsoftの押しつけがましいやり口が非難の対象になっているので、反発されてしまうのは致し方ないのですが…。 実際に4か月ほど使ってみたところの感想では…

Win10トラップ

仕事場ではWin7、自宅デスクトップはWin8.1、ラップトップはWin10と、使用するマシンごとにOSバージョンを使い分け、作業データの方はスマホも含めてクラウドで同期させるというやり方でやってきたのだが、昨日、自宅デスクトップを起動し、放置したまま食事…

翻訳家 八重樫克彦氏の講演を拝聴して

もう2週間前のことになってしまったけれども、12日(日)に、トライアリストの主催により渋谷にて開催された八重樫克彦氏の講演を拝聴してきた。八重樫氏はスペイン語翻訳家であり、2010年度のノーベル文学賞受賞者であるホルヘ・マリオ・ペドロ・バルガス・…

富井篤先生の「技術翻訳 奥義と裏技」シリーズ

翻訳の研究をされている富井篤(とみいあつし)先生の著作による「技術翻訳 奥義と裏技」シリーズが、Amazonキンドル本として3月から出版が開始された。 この著作の冒頭部分には、絶版になった書籍を含む40点におよぶ氏の著作を一度すべて解体し、「技術翻訳…

まだまだアマチュアです

翻訳講座の添削を受けたり、翻訳セミナーへ参加したりすることで自分の力量について感じること。それは、これまでいくつかの外資系クライアントの要請によって、本国が制作した英文のマーケティング資料やらプロモーション制作物等の翻訳を手がけてはきたも…

自宅の部屋をセカンドオフィスへ

自分の部屋の、セカンドオフィス化を徐々に進行中。いや、自宅をセカンドオフィスに、ではなくて、会社の方をセカンドオフィスにしたいのだが。仕事の内容もコピーライティングやらWebプロデュースからトランスレーションにシフトしていく…。 で、書斎の左右…

理系の英語

年末に書店で買った本の中の一冊が「教養としての理系の英語」。本のタイトルと表紙のタイポグラフィの端正さに惹かれて、ほぼジャケ買い的なノリで買ってしまった。 内容は、1/3が数式の英語の読み方、1/3が基礎的な科学例文、1/3が理系基礎語彙、という構…

東京都庭園美術館

21日は、3年の歳月をかけてリニューアルされた東京都庭園美術館へ。 「アール・デコの館」なのだが、とてつもなく精緻なディテールの積み重ねによって構成されていることが館内に入ったところから解き明かされてく。内装、家具、調度品、食器…。光の角度によ…

椅子を外ブラにチェンジ

自宅でのデスクワーク用に長年愛用してきた椅子が、座面の角度を支えるバネが壊れてしまい、背部分に体重をかけると後ろへがくっと座面ごと倒れてしまうようになった。この状態で約半年間、我慢しつつ使ってきたのだが、そろそろモッタイナイ精神にも限界が…

広告コピーのローカライズ

いやあ、米本国で作られた広告のコピーを日本向けにローカライズする作業は、本当にきつい。何せ、本国の市場向けに作られた広告を、シェアも競合ブランドも消費者の嗜好も、全く条件の異なる日本の市場向けにアレンジしなければならないから。しかも、本国…

アイデアが出てこない

某英語スクールの集客用キャッチコピー出しを手伝ってほしい、との要請が隣のデスクから急きょあり、マニュアル翻訳を一時中断してそちらにとりかかることにした。原稿用紙に思いつくままにキャッチコピーを書き綴りはじめて約2時間。そこでぴたりとコピーア…

ウフィツィ美術館展

東京都美術館で開催中のウフィツィ美術館展へ。ギルランダイオ、フォリッポ・リッピからボッティチェリ、サルト、ヴァザーリあたりの作品が展示してあった。自分にとってヴァザーリはどちらかというと建築家兼美術評論家的なイメージが強かったので、その絵…

美は書籍の間に…

実家の、めったに入ることのない部屋にある古い本棚の本をたまたま見ていたら、茶色く変色した新聞紙に包まれたものが何やら無造作に本と本の間に挟み込んであった。新聞紙を広げてみると、その中には1枚の絵画が…。 ずいぶん昔のもののようで、絵の具もくす…

プロとアマの分岐点は…

コピーライティングでアマチュアとプロフェッショナルを分ける決定的な違いがあるとすれば、質の良いものをコンスタントに提案していけるかどうかにあると思う。アマチュアは、時にプロと呼ばれる人を凌駕する鮮度の高い表現を見せてくれることがあるけれど…

パガニーニ(映画)

ピアニストのエフゲニー・キーシンがロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで「ラ・カンパネッラ」を弾いたとき、「パガニーニのラ・カンパネッラ」と曲を紹介して聴衆をちょっとばかり沸かせるシーンがYouTubeにアップされている。まあ、ピアニストだから…

キャッチコピーって、まずは数でしょ!

若手ライターが広告コピーの提案をするのに、わずか7〜8本考えて、その中からお奨めを選んでいるのには唖然としたが…。 コピーの質とかいう前にまずは数でしょ。キャッチコピーのノウハウ本なんかを読んでいる暇があったら、最低でも100本は考えてくださいよ…

やっぱり提案しないとね…

相手の言うことを聞いているばっかりでは、なかなか本音が見えてこない。やっぱりこちらから何かしらぶつけないと…。 提案書という、形になったものを相手との間に挟んで話を進めていくと、相手が抱えている課題とかニーズ、つまり、かゆいところが見えてく…

black-and-whiteの集中力

遅ればせながらKindle Paperwhiteを手に入れ、これでいろいろな本を読み始めたところ、思いのほか内容に集中できることに気付いた。テキストを読むことの快適さという点ではとうぜん紙製の書物よりは劣るという予想も、あくまで持ち運ぶ時の使い勝手を優先し…

Summer breeze

バイクで鹿島神宮へお詣りに行くつもりが、今日も天候が不安定だというので取りやめにして、午後から自転車で近くの河沿いをぶらぶらと散策に出かけた。雲が太陽光を遮ってくれているせいかそれほど暑くはなく、水辺からすーっと体をなでるように微風が吹い…

河原温

河原温氏がニューヨークで亡くなった。コンテンポラリーアートのDavid Zwirner Galleryの発表が最初のニュースソースとなった。アートギャラリーのみが彼の動向を把握していたことになり、具体的な存在としてではなく、コンセプチュアルなものとしてのみ生き…