2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

宮本武蔵の本質に迫る

◆宮本武蔵―「兵法の道」を生きる魚住孝至著 岩波新書 宮本武蔵は、自分にとって非常に魅力的な存在であるにもかかわらず、さまざまな虚像によって語られるがゆえに武道の本道からは少し外れた、きわもの的な存在という印象がぬぐいきれなかった。またそれら…

新書と手帳

◆「岡潔」高瀬雅仁著 岩波新書岡潔といえば、情緒、無明という言葉がすぐ頭に浮かぶ。小林秀雄との対談が強烈な印象を残しているからだと思う。これは、その岡潔の評伝で、主に数学への対し方を中心に描かれている。多変数解析論での膨大な研究で実績を残し…

最終日の、ピカソ展へ

フェルメール展から少し間が開いてしまったが、今日最終日、国立新美術館の方のピカソ展へ行ってきた。 フェルメールの時は、全体よりまずディテールをひとつひとつ注視しながらそのイメージを積み重ねていき、全体像を頭の中で構築しつつ視ていく、という見…