2014-01-01から1年間の記事一覧

東京都庭園美術館

21日は、3年の歳月をかけてリニューアルされた東京都庭園美術館へ。 「アール・デコの館」なのだが、とてつもなく精緻なディテールの積み重ねによって構成されていることが館内に入ったところから解き明かされてく。内装、家具、調度品、食器…。光の角度によ…

椅子を外ブラにチェンジ

自宅でのデスクワーク用に長年愛用してきた椅子が、座面の角度を支えるバネが壊れてしまい、背部分に体重をかけると後ろへがくっと座面ごと倒れてしまうようになった。この状態で約半年間、我慢しつつ使ってきたのだが、そろそろモッタイナイ精神にも限界が…

広告コピーのローカライズ

いやあ、米本国で作られた広告のコピーを日本向けにローカライズする作業は、本当にきつい。何せ、本国の市場向けに作られた広告を、シェアも競合ブランドも消費者の嗜好も、全く条件の異なる日本の市場向けにアレンジしなければならないから。しかも、本国…

アイデアが出てこない

某英語スクールの集客用キャッチコピー出しを手伝ってほしい、との要請が隣のデスクから急きょあり、マニュアル翻訳を一時中断してそちらにとりかかることにした。原稿用紙に思いつくままにキャッチコピーを書き綴りはじめて約2時間。そこでぴたりとコピーア…

ウフィツィ美術館展

東京都美術館で開催中のウフィツィ美術館展へ。ギルランダイオ、フォリッポ・リッピからボッティチェリ、サルト、ヴァザーリあたりの作品が展示してあった。自分にとってヴァザーリはどちらかというと建築家兼美術評論家的なイメージが強かったので、その絵…

美は書籍の間に…

実家の、めったに入ることのない部屋にある古い本棚の本をたまたま見ていたら、茶色く変色した新聞紙に包まれたものが何やら無造作に本と本の間に挟み込んであった。新聞紙を広げてみると、その中には1枚の絵画が…。 ずいぶん昔のもののようで、絵の具もくす…

プロとアマの分岐点は…

コピーライティングでアマチュアとプロフェッショナルを分ける決定的な違いがあるとすれば、質の良いものをコンスタントに提案していけるかどうかにあると思う。アマチュアは、時にプロと呼ばれる人を凌駕する鮮度の高い表現を見せてくれることがあるけれど…

パガニーニ(映画)

ピアニストのエフゲニー・キーシンがロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで「ラ・カンパネッラ」を弾いたとき、「パガニーニのラ・カンパネッラ」と曲を紹介して聴衆をちょっとばかり沸かせるシーンがYouTubeにアップされている。まあ、ピアニストだから…

キャッチコピーって、まずは数でしょ!

若手ライターが広告コピーの提案をするのに、わずか7〜8本考えて、その中からお奨めを選んでいるのには唖然としたが…。 コピーの質とかいう前にまずは数でしょ。キャッチコピーのノウハウ本なんかを読んでいる暇があったら、最低でも100本は考えてくださいよ…

やっぱり提案しないとね…

相手の言うことを聞いているばっかりでは、なかなか本音が見えてこない。やっぱりこちらから何かしらぶつけないと…。 提案書という、形になったものを相手との間に挟んで話を進めていくと、相手が抱えている課題とかニーズ、つまり、かゆいところが見えてく…

black-and-whiteの集中力

遅ればせながらKindle Paperwhiteを手に入れ、これでいろいろな本を読み始めたところ、思いのほか内容に集中できることに気付いた。テキストを読むことの快適さという点ではとうぜん紙製の書物よりは劣るという予想も、あくまで持ち運ぶ時の使い勝手を優先し…

Summer breeze

バイクで鹿島神宮へお詣りに行くつもりが、今日も天候が不安定だというので取りやめにして、午後から自転車で近くの河沿いをぶらぶらと散策に出かけた。雲が太陽光を遮ってくれているせいかそれほど暑くはなく、水辺からすーっと体をなでるように微風が吹い…

河原温

河原温氏がニューヨークで亡くなった。コンテンポラリーアートのDavid Zwirner Galleryの発表が最初のニュースソースとなった。アートギャラリーのみが彼の動向を把握していたことになり、具体的な存在としてではなく、コンセプチュアルなものとしてのみ生き…

敬体

「永代橋」は試しに敬体で書いてみたけど、後で読んでみると、どうもふわふわした感じがつきまとって仕方がない。敬体は、伝えたい何かと伝えたい相手がある程度イメージできていないと、生きてこない気がする。このブログは、ほぼ自分自身を読者に見立てて…

永代橋

クライアントさんとの打ち合わせが終わった後、強い日差しに辟易しながらも、永代橋の見えるところまでぶらりと寄り道しました。隅田川の川面から立ち上ってくる水のにおいが、わずかばかりの涼しさを運んできてくれて少しほっとします。永代橋は夕方になる…

営業成績より英語成績

先日も打ち合わせの最後に「今週も土曜日は英語のスクールに行くんですよ。1日たっぷり7時間、授業料は自腹切って払っているし。営業成績より英語の成績のほうが評価されるんですから、信じられますか?」とぼやいて帰って行った。つい最近、航空事業への参…

キーボード、入れ替える

久しぶりに、社で使っているキーボードを、キャビネットにしまいっぱなしにしていたUS配列のHappy Hackingに替えた。ほんとに久しぶりだったので、ショートカットキーなんかも一瞬戸惑った(何しろ、Happy HackingのUS配列はキー数が60しかなく、独立したFun…

非道を行ずべからず

ここのところ、少し遊びすぎたかもしれない。なので、多少の自戒を込めて「風姿花伝」の冒頭より。 されば、古きを学び、新しきを賞する中にも、全く、風流を邪にすることなかれ。ただ、言葉賤しからずして、姿幽玄ならんを、承けたる達人とは申すべきか。先…

雨降り

せっかくの日曜が雨降りだったので、おとなしく家で読書タイム。 ◆「現代英文法講義」安藤貞雄著、開拓社以前から欲しかったものの、宝の持ち腐れになりそうだなあ、と長い間躊躇しつつ数か月前にやっと買った本。自分は英語にかかわり、それを活用する実践…

翻訳組版の初校、上がる

先々週に翻訳を仕上げた某欧州ブランド総合カタログの組版初校が一部上がってきた。お願いしている印刷会社DTP部門の仕事ぶりはなかなか良くて、きれいに仕上げてきてくれている。とはいえ、こちらとしては、ここからが次なる勝負どころなのだが。タイトルの…

ダニエル・キイスと小尾美佐

米国の作家、ダニエル・キイスが亡くなった。キイスの著作では「アルジャーノンに花束を」(Flowers for Algernon)しか読んでいないが、彼の本は、これ一冊だけで、まあ、十分かな。言い換えれば、それだけインパクトのある小説だということだけど。一度、…

B2Bのコミュニケーション

今日は早朝から、某非鉄金属メーカーへ工場視察を兼ねたコミュニケーションプランの相談を受けにでかけた。その会社の取引先は仕入先も納品先も製造メーカーになるので、典型的なB2Bマーケティングになるわけだが、何をコアにして訴求するかが当然のようにデ…

タイトル変更

これまでブログタイトルは「コピーライターの振り子」で、これを一瞬「微風ハウス」にしたものの、微妙に違和感を感じたので改めて考え直して「言葉の素数」に変更。IT翻訳にもトライし始めたため、コピーライターというくくりではちょっとずれてしまうこと…

飛翔するイメージ

外国語で書かれたものを原文で読むというのは、母国語から自由になるという意味合いがあると思う。人間の本質が言語にあるとするならば、母国語は人の感情思考に極めて直接的な影響力を持つはずだ。あるいは感情思考そのものと言い切ってもいいかもしれない…